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「師」と「士」の違い
もう今年も終わりですね
日経新聞の春秋を読んでいたら、面白い記事があったので、皆様にご紹介したいと思います
「師走の「師」は、お坊さんのことだと習った記憶がある。学校の先生を指すという説もある。
普段どっしり構える偉い人たちが、あまりに忙しくて、ちょこちょこ走り出す。
その姿を想像すると漫画のようで面白い。そのせいか陰暦の月で最初に覚えた名は師走だった。
▼師と呼ばれるのは、知識や経験を積み、人々に語りかけ、導くような職業だろう。
医師、教師、牧師、占師、漫才師……。
医療や宗教、芸能などの分野に多いようだ。
今は看護師が正式な名称で看護士とは書かない。
わずかな語感の違いだが、同じ発音でも「士」よりも「師」の方が、どこか高級で格が上の印象になる。
▼「士」は専門的な技能を持ち、誰かの代わりに働く仕事が多いらしい。
弁護士は被告や原告の代理人として裁判に臨む。
税理士は納税者に代わって税金を計算する。
保育士は親の代役で子供の面倒を見る。
とはいえ漢字1文字の違いで中身が決まるわけではない。
大事なのは名前ではなく、その人が仕事に臨む姿勢だろう。
▼タクシーの運転手や運転しではなく、運転師と呼びたくなる人もいる。
街中のあらゆる道に精通し、刻々と変わる流れを読み、無駄口をたたかず、滑らかに客を目的地に運ぶ。
思わず尊敬の念を抱き、真摯な姿勢に学びたくなる本物のプロは、どんな仕事の世界にもいるものだ。
ことしは何人の「師」に出会えただろうか。」
参照:日本経済新聞2013年12月21日春秋
「師」と「士」の違い、面白いですね。
自分を導いてくれて、尊敬のできる人はみんな「師」で
そんな人にたくさん出会えることは、きっと人生を豊かにすることですよね
たくさんの人から学んで、私も「師」にふさわしい人間になれるよう
来年も意味のある年にしていきたいです。
それでは皆様、良いお年を。