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心がここにあるということ
先日、母と大阪に住む叔母さんのお見舞いに行ってきました。
遠くに住む叔母さんに会えること、私と一緒に行けることを楽しみにしていると、ご近所の方に、話していたそうです。
出発を明日に控えて、夜、仕事を終え帰宅すると、何やら台所でゴソゴソと母がせわしく働いています。
明日は朝早いから、もう寝た方がいいよ、と言うと、大丈夫よ、なんて話していたので、
とりあえず、私は寝てしまいました。
翌朝、車に乗り込もうとすると、両手に抱えきらんばかりの荷物を持つ母。
「いったいどうしたの」と聞くと、「なんかおいしいものを食べさせてあげたくて…」と、
乾ぴょう、アナゴ、セリ、キュウリなど巻寿司を作る具材を持っているのでした。
叔母さんの家に到着すると、手際よく、海苔にすし飯、具材を乗せ、クルクルと巻き上げ、巻寿司は完成。
家から作って持っていけば、楽だけれど、海苔のパリッとした食感や酢飯と具の混ざり具合などなど、出来たての美味しさにこだわった母の愛。
そんな母を見ながら、心のこもった料理とか、おもてなしの心の原点ってここにあるのだ、と感心し、
手間暇かけてという言葉の意味の大切さを再認識させられました。
そして、こんなに美味しい料理を私は食べるだけじゃなく、おそわり、次に伝えていかなければいけないな、としみじみ思い知らされました。
帰り道には、ちょっとしたアクシデントも合ったけれど、心に響く1日だったような気がします。