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時代を見守り続けて
いつか訪れたいと思っていた寺のひとつ、紫式部ゆかりの「石山寺」。
京都のお寺はかなりの数を詣でたと思いますが、
琵琶湖に佇むこの石山寺には、なかなか縁がなく、
やっと縁があって、訪れることができました。
本堂には、紫式部が源氏物語を執筆したことにちなんだ「式部の間」があります。
また、広い境内の中には、松尾芭蕉にちなんだ「芭蕉庵」、
後白河法皇の行幸に際して建てられたという「月見亭」など、
豪華な歴史キャストにちなんだ建物がたくさんあります。
それだけでなく、硅灰石という巨大な岩盤の上に本堂が建っています。
歴史的には、どの時代にも名を残した素晴らしいお寺でした。
20代のころは、お寺よりテーマパークを選んで、楽しい時を過ごしてきましたが、
さすがに40代を迎えた最近では、昔の人が見た、感じたままが残る神社仏閣に心惹かれるようになりました。
お寺の境内に足を踏み入れると、
時代がそのまま止まってしまったかのような静けさに、ピンと張りつめた空気。
心が洗われるような気持ちにさせてくれます。
まだまだ、全国には今を生きつつ、時代を見つめてきた素晴らしいお寺がたくさんあるはずです。
機会があれば、いろいろなお寺を詣でてみたいと思います